憧れのリビング階段にしたい!失敗しないリビング階段のポイントは?
リビング階段は、おしゃれな間取りとして人気です。
ぜひ自宅に取り入れたい!と思っている人も多いのではないでしょうか?
けれど、「リビング階段を取り入れたいけど、実際の生活で問題はない?」「リビング階段は寒いって聞くけど実際はどうなの?」
と迷っている方もいるでしょう。
今回は、リビング階段についてご紹介します。
リビング階段のメリット・デメリットや、リビング階段を取り入れる際の失敗しないポイントをまとめています。
リビング階段の家に憧れるけど迷っている方・リビング階段で失敗したくない方は、ぜひ参考にご一読くださいね。
リビング階段ってどんな階段?
リビング階段は、リビングに階段が設置された最近のトレンドになっている間取りです。
「リビングイン階段」とも呼ばれます。
以前は、廊下に階段があったり玄関から階段があったりと、独立した階段を設計する住宅が主流でした。
しかし、近年では断熱性・気密性の高い住宅がつくられるようになったこと、タブレットやスマホで動画をみる習慣が定着したことにより、リビングを中心とした家づくりが主流になっています。
家族がリビングでそれぞれ過ごすことも可能になり、リビングで過ごす時間が増えています。リビング階段は、それぞれの部屋からリビングに行き来しやすい間取りが可能です。
リビング階段のメリット
リビング階段のメリットは、どんなものでしょうか?
リビング階段のメリットは、以下の5つです。
- リビングのアクセントになる
- 家族の行動を把握しやすい
- コミュニケーションが増える
- リビングを広くできる
- 開放感がある
リビングのアクセントになる
階段がリビングのインテリアのような存在になり、おしゃれなアクセントとしての効果があります。
階段自体のデザインにこだわったり、階段下のスペースをワークスペースにしたり、階段を使って個性的な家づくり・リビングを楽しめます。
例えば、スケルトン階段と呼ばれる階段があります。
空間を開放的に見せるだけではなく、階段自体もデザイン性・インテリア性が高くリビングのアクセントになります。
他にも細部のデザインにこだわった階段は、リビングのアクセントとして活躍します。
家族の行動がわかる
リビング階段は、家族が帰ってきた・出かけたなどの家族の行動がわかりやすくなります。
リビングを中心とした家づくりは、家族が必ずそこを通ることにより、「誰が帰ってきたか」「どこに行ったのか」など、家族の行動がわることも人気のひとつです。
コミュニケーションが増える
リビング階段は、リビングを中心にした家づくりができ、家族間のコミュニケーションが増えます。
リビング階段がある家は、家族のいるリビングの階段を必ず通り、自室に向かいます。そのため、必然的に声をかけやすくなるでしょう。
1階と2階にいる人でコミュニケーションも取りやすく、会話がしやすくなるメリットも期待できます。
リビングを広くできる
リビング階段は、リビングが広くなるメリットもあります。
階段を別に設計する場合、階段用のスペースの確保が必要になります。
けれど、リビング内に階段を設置すれば、階段に使用する分のスペースをリビングのスペースに有効活用できます。
開放感がある
リビング階段は、吹き抜けの設計と相性がよく開放感のある間取りを実現できます。
さらに、見通しの良いデザインの階段(手すりや階段がスケルトンのもの)を設置すれば、視界が抜けやすく開放的なリビングのデザインになります。
開放感を重視した住宅の設計に、リビング階段の設置は効果的です。
リビング階段のデメリット
家族とのコミュニケーションが増えたり、デザイン性も高く人気のあるリビング階段には、どんなデメリットがあるでしょうか?
リビング階段を設置する場合に、考慮するべきデメリットと対策をご紹介します。
- 冷暖房の効率が悪い
- 匂いや音が伝わる
- プライバシーの確保が難しい
冷暖房の効率が悪い
リビング階段は、開放的な設計です。
そのため、空気が流れやすく冷暖房の効率が悪くなることが考えられます。
現在の住宅は気密性・断熱性に優れています。
そのため、極端な暑さや寒さを感じることは少ないでしょう。
けれど、リビング階段はオープンスペースを活用した設計になっており、冷暖房の効果が悪く感じることがあります。
階段にのれんをつける、ストーブの設置など対策をする必要があるでしょう。
対策例
- 床暖房
- ストーブの設置
- のれん
- シーリングファン
匂いや音が伝わる
2Fに匂いや物音が伝わりやすい点もデメリットとして考えられます。
近年の住宅はLDK(キッチン・ダイニング・リビングが一体になった間取り)が主流です。
リビング階段を設計した間取りは、食事の匂いや生活音が伝わりやすくなります。
また1階と2階でコミュニケーションが取りやすい点がメリットですが、その逆として2階からの音も伝わりやすいことがデメリットです。
キッチンと階段の向きを考慮したり、防音効果のあるドアを使用するなど匂いや音が伝わり辛い設計に気をつけるといいでしょう。
プライバシーの確保が難しい
リビング階段は、プライバシーが確保しづらい点がデメリットです。
例えば、来客があった場合、帰宅した家族はリビングを通らなければ自室に行くことができません。来客と顔を合わせたくない場合も、挨拶をする必要がでてきます。
また、開放的なリビングの設計は、来客から2階が見えやすくなることも考えられます。
お子様のお友達が自宅に遊びに来た時も、リビングを通ってからお子様の部屋に行くことになります。その際、家族のプライベート空間が見えてしまったり、音がうるさく感じたりすることもあるでしょう。
家族同士でも必ず顔を合わせる必要があり、プライバシーを重視するライフスタイルの場合は考慮が必要です。
設計する際に、階段の位置を玄関に近いところにしたり、プライベート空間は見え辛い階段の位置にしたり、プライバシーを確保できる設計になっているか注意しましょう。
失敗しないリビング階段のポイント
デメリットもふまえて失敗しないリビング階段のポイントを2つご紹介します。
- 冷暖房設備
- レイアウト
冷暖房設備
冷暖房の効率が悪い点は、リビング階段でもっとも考えられるデメリットです。
そのための対策として、冷暖房設備をあらかじめ設計に取り入れておくといいでしょう。
例えば、全空調システムを取り入れ、家全体を冷暖房できるようにします。
室内の温度差がほとんどなくなり、快適に過ごせます。全空調システム設置は、リビング階段を取り入れる際におすすめの空調設備です。
寒さが気になる場合は、床暖房を取り入れてみましょう。
足元から温まる床暖房は、家の中を効率よく温めてくれます。
他にもシーリングファンや階段にカーテンレールを取り付けるなど、暖気や冷気を逃がさない、防ぐ工夫をしてみましょう。
レイアウト
プライバシー確保の問題などは、階段の設置場所により改善されることがあります。
- 階段の設置箇所を玄関に近い場所にする
- 向きを玄関側に向ける
など、リビングに近い位置にありながら、プライベート空間を守れる家づくりが大切です。
また家族間でも、音が気になったり仕事の空間が必要な場合は、防音効果のあるドアの設置を検討してみましょう。
まとめ
リビング階段は、リビングに設置された階段です。
おしゃれなデザインの階段でハイセンスなリビング空間をデザインできます。
またリビング中心の間取りは、家族間のコミュニケーションが増えるメリットがあります。
リビング階段のメリット
- リビングのアクセントになる
- 家族の行動を把握しやすい
- コミュニケーションが増える
- リビングが広くなる
- 開放感がある
一方、冷暖房の効率が悪かったり、プライバシー確保が気になるなどのデメリットを感じる場合もあります。
リビング階段のデメリット
- 冷暖房の効率が悪い
- 匂いや音が伝わる
- プライバシーの確保が難しい
リビング階段を取り入れる場合は、設計の段階から空調設備や床暖房の設置を考えたり、階段の向きなどを考慮するといいでしょう。
リビング階段のデメリットも考慮した家づくりをすれば、家族間の会話も増えデザイン性の高い快適なリビングが出来上がります。
リビング階段を設置したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。