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玄関の広さはどのくらい必要?

玄関の広さはどのくらい必要?玄関の広さを決めるポイントを解説

玄関の広さはどのくらい必要?

「玄関の広さはどのくらい必要?」
「玄関の広さはどれくらいが快適に使えるだろうか」

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

玄関は家の顔とも呼べる大切な場所です。

あなたやあなたの家族が毎日使う玄関ですので、快適な玄関をつくりたいですよね。

今回は玄関の広さについて解説します。

家族構成や収納スペースなどライフスタイルによって、快適な玄関の広さは変わります。

ぜひ参考にご覧いただき、お家づくりの参考にしてくださいね。

玄関の広さは約3畳が標準

玄関の広さ

玄関の広さは一般的には約3畳(5.47㎡)程度が必要と言われています。

一般的な広さの約3畳の玄関の構成は「1畳は土間・1畳は玄関ホール・1畳は収納スペース」といった考え方です。

約5㎡の広さは「シングルベッドが3つ分」並んだイメージとなります。

もちろん家の広さや他の部屋の配置バランスを大事にした上で、玄関の広さを決めることが大切です。

玄関の広さを決めるポイント

玄関の広さを決めるポイント

一般的な玄関の広さは約3畳ですが、家族構成や収納、利用頻度により玄関の広さを決めるといいでしょう。

ここでは、玄関の広さを決めるポイントをご紹介します。

玄関の広さは以下3つのポイントを含めて考えます。

  1. 家族構成
  2. 収納
  3. 来客頻度

2畳の玄関

2人家族には、玄関の広さが1.5畳〜2畳でも問題なく利用できます。

収納するものや靴も比較的少なくすむため、2人家族の場合は2畳ほどで十分でしょう。

また目安として約30坪の住宅は、最低でも約2畳の玄関の広さが必要と考えられます。

3畳の玄関

3〜5人家族の場合は、玄関の広さは約3畳ほどを確保するといいでしょう。

家族それぞれの靴や物があるため、一定の収納スペースが必要になります。

さらに、数人同時に玄関を利用することも考えられるため、2畳の玄関では窮屈に感じてしまうでしょう。

大人2人が横に並んでも窮屈さを感じない程度の広さである約3畳が3~5人家族の目安です。

また約40坪の住宅の場合も、玄関の広さは最低約3畳が目安となっています。

4畳の玄関

40坪以上の住宅・5人家族以上・来客が多い場合は、4畳以上の玄関の広さが目安です。

4畳以上の玄関は、ゆったりとした広さを感じられます。

大きめのシューズクローク、ウォークインの収納スペースなど、家族の荷物や靴が多い場合も十分な収納スペースが確保できます。

来客が多い場合も、ゆったりとした空間でお客様をお出迎えできるでしょう。靴の置き場に困ることもありません。

また、バリアフリー設計の場合も、4畳以上の玄関の広さがあると十分でしょう。

車椅子を日常的に利用する方や足が不自由な場合は、4畳以上の広さがおすすめです。

玄関のよくある失敗例

玄関のよくある失敗例

「開放的な広い玄関にしたい」
「物が少ないので玄関は最小限の広さでいい」

住宅のサイズや、ライフスタイル、使い方によっても玄関の広さは変わってきます。

ここでは、玄関の広さについてよくある失敗例をまとめました。

広い玄関

広い玄関は開放感もあり、収納スペースも広いことが魅力です。

一方で、以下のような失敗例もあります。

予算オーバーになる

玄関を広くする分、玄関にかかる予算も高くなります。

収納スペースやバリアフリー設計など、考えていた予算より費用が高くなる場合があるでしょう。

他のスペースが狭くなる

玄関にスペースをとった分、他のリビングや廊下など、どこかの間取りを狭くするなど調整が必要になります。

掃除が大変・散らかる

広い玄関は、自転車やベビーカーをおくといったスペースの活用方法があります。

さらに複数の靴をおいてもスペースがあるため、なかなか片付かないといった場合、広い玄関のデメリットとして感じるでしょう。

また玄関を綺麗に保つための掃除の大変さも広い玄関のならではのデメリットです。

狭い場合

狭い玄関は、施工費用を抑えられます。

またリビングやキッチンなど他の間取り部分を広くすることも可能です。

狭い玄関スペースの失敗例をみてみましょう。

収納スペースがない

玄関スペースが狭い分、靴や傘など最低限の収納スペースのみとなります。

靴が多い方やベビーカーや自転車など、他のものの収納場所を考える必要があるでしょう。

バリアフリーにする場合は玄関を広くするリフォームが必要

バリアフリーの玄関にリフォームする場合、玄関スペースを広くする工事が必要です。

長期的に住むマイホームは、ライフステージによって、使い心地に差がでてきます。

30代で建てたマイホームは、子供たちとの生活や健康な体であることを条件に設計されるでしょう。

しかし、それから30年40年とリフォームを重ねながら住む場合、足腰が弱くなったため、バリアフリーの玄関にリフォームをしたいと思うかもしれません。

バリアフリーのリフォームには、100万円以上かかる場合もあるため、長期的なライフプランで玄関の広さの検討が大切です。

玄関スペースを広く見せるポイント

広く見せるポイント

玄関スペースが限られた広さでも、狭さを感じずに広く見せたいですよね。

玄関を広く見せる工夫はいくつかあります。

玄関スペースを広く見せる3つのポイントをご紹介します。

「視線の抜け」を作る

「視線の抜け」をつくりましょう

「視線の抜け」とは、視線を遮るものがない状態のことです。

「視線の抜け」をつくると、実際の広さ以上に空間を開放的に広く見せることができます。

例えば、玄関を広く見せる場合、目線の先に窓を作り外が見えるようにしたり、天井を吹き抜けにしたりする方法があります。

面積が同じ広さでも、視線の抜けを作る工夫をすると、玄関を開放感のある空間にしてくれます。

鏡をつける

玄関に鏡を設置しましょう

鏡は狭い部屋やお店などでも、空間を広く見せるためよく使われますよね。

鏡は外の空間が鏡に映ることにより、実際の空間より広く感じる効果があります。

玄関には大きめの姿見や目線上に鏡を設置するなど簡単にできる方法があります。

また壁一面に大型ミラー設置する方法もあります。

大型ミラーは壁や床まで鏡に映ることで、照明の光も取り込みながら明るく広い玄関に見えます。

ブラックやブラウンの色味がついた鏡もあるので、落ち着いた大人な雰囲気、ラグジュアリーな雰囲気がお好みの方は、鏡の色を変えてみるのもいいでしょう。

玄関周りの設計

玄関スペースを広く見せるために、玄関周りの設計も合わせて考えていきましょう

玄関と他のスペースを区切らず、設計上から「視線の抜け」を作り開放的な間取りをつくると玄関スペースが広く見えます。

例えば、玄関を入ってすぐ奥行きのある廊下が続いたり、階段があったりと視覚的に空間が広く感じられる設計です。

注意するポイントは、玄関にいる来客から家族が過ごすプライベートな空間が見えてしまう設計にしないことです。

玄関で来客と話していても、プライベートな空間がすぐ見えてしまうと、落ち着いて過ごせなくなってしまいます。

視線の抜けを意識した設計をしつつも、プライベート空間は守られるようにしましょう。

まとめ

まとめ

玄関は「住宅のサイズ・家族構成・利用頻度」によって目安のサイズがあります。

玄関の広さ 住宅のサイズ 家族構成
2畳 30坪 2人
3畳 40坪 3〜5人
4畳以上 40坪以上 5人以上

広い玄関は開放的で収納力もあります。

けれど以下のような失敗例もあります。

  • 予算オーバー
  • 他の部屋が狭くなる
  • 掃除が大変 / 散らかる

狭い玄関は少ない予算で施工でき、他の部屋のスペースを広くできます

一方で以下の失敗例があります。

  • 収納スペースがない
  • バリアフリーへリフォーム工事が必要

限られた玄関スペースをもっと広く見せたい場合、以下3つのポイントを意識して設計してみましょう。

  1. 視線の抜け
  2. 鏡の活用
  3. 周囲の間取り

玄関は自宅の顔であり、あなたや家族が毎日利用する場所です。

限られたスペースを上手く使い、快適な玄関空間を作りましょう。

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