外部収納とは?外部収納を作るポイントを解説
マイホーム完成後に「もっと収納スペースをつくればよかった」と後悔する人も多い収納スペース問題。マイホームには、階段下や床下などの収納スペースだけではなく、「外部収納」という選択肢もあります。
今回は、外部収納について紹介しています。
外部収納とはどんなメリットがあるのか?物置との違いは?など、家づくりの際の参考にぜひチェックしてみてください。
外部収納とは?
外部収納とは、家と一体になった外から出入り可能な収納スペースのことです。
物置は、庭などに単独で設置可能ですが、外部収納は家の一部として活用します。
外部収納は、家の中に入れたくないものを収納するのに役立ちます。
例えば、タイヤ・自転車・キャンプ用品などです。この他にも、ゴミの日までにゴミを外部収納に保管しておけば、家の中に保管するより臭いが気にならないなどのメリットがあります。
家の中にあるシューズクローゼットなどに、タイヤやゴルフ用品などを収納する人もいますよね?
しかし、タイや自転車などは重く、玄関の扉を開けたままにしながら、出し入れすることは少々大変な作業です。
玄関が汚れる可能性もあるため、外で利用するものは家の外に収納したいと思う方には、外部収納もおすすめです。
外部収納のメリット
次に、外部収納のメリットを3つ紹介します。
収納スペースを確保できる
外部収納は家の一部にあるため、住宅の設計段階から検討する必要があります。
そのため、家が完成した際には、すでに収納スペースを確保できています。
一方、物置を後から設置する場合、家の敷地のどのスペースに配置するか検討が必要です。
適切なスペースが見当たらない場合、物置を設置できないケースもあります。
外部収納は、家づくりの中で収納スペースを確保できるため、マイホーム完成後に収納スペースがないといった問題を解決できます。
家の外観デザインを損なわない
外部収納は、家の外観デザインを損ねる心配がありません。
家と一体化した外部収納は、外観デザインにあった扉を選ぶなど、デザインにも配慮して設計可能です。
もしくは、外観からは外部収納がどこにあるかわからないデザインにすることもできます。
物置は、家の外観にあうデザインがなかったり無機質で生活感のあったりと、家の外観デザインに合わない場合もあるでしょう。
外部収納は、設計段階で家全体をトータルで考えられるため、生活感なくスッキリした外観の家づくりを可能にします。
長期的に使える
家と一体の外部収納は、長期的に使える点もメリットです。
物置と比較した場合、外部の天候によっても劣化しやすい物置より、家の一部である外部収納は長持ちします。
たとえば、物置は時間が経つと錆びてくる・ドアが開きにくくなるなどのイメージがある人もいるでしょう。
現在は、耐久性のある物置もありますが、常に外に設定されているため、台風や夏の暑さによる劣化はしやすいと考えられます。
外部収納は家の中にあり、ほぼ家と同じつくりで作られます。家と同じように作られた外部収納の中に保管されたものも、安心して保管できますし、長持ちすることになるでしょう。
外部収納は物置に比べると、劣化しにくく長期的に使える点もポイントです。
外部収納のデメリット
外部収納のデメリットも把握しておきましょう。
予算
外部収納は家と一緒に作られます。そのため、物置を後から設置する場合より予算が高くなる場合がほとんどです。
また、家自体の本体価格も上がってしまうため、予算を少しでもおさえたいといった場合は、物置を検討することがおすすめです。
後から設置できない
外部収納は、家を建てる前に場所や広さを検討し決めなければなりません。
そのため、後から「もっと広くすればよかった」「場所を変えたい」といった問題があった場合、解決しにくい点がデメリットです。
家に住み始めると、お子さんの成長に合わせて収納したいものが増えたり、ガーデニンググッズが増えたりと収納したいものも増えてきます。
これから紹介する外部収納のポイントをぜひチェックして、マイホーム完成後に後悔しない外部収納をつくりましょう。
外部収納のポイント
外部収納を考える際のポイントを3つ紹介します。
収納するものを決める
外部収納は、約1畳ほどのスペースであるケースが多いです。しかし、収納したいものは、各ご家庭によってさまざまです。
収納したいものが、きちんと保管できるかなどをチェックするためにも、あらかじめ、収納するものを書き出してみましょう。
例えば、以下のものが考えられます。
- タイヤ
- 自転車
- バーベキュー用品
- スキーやソリ
- ガーデニング用品
- キャンプ用品
- ゴルフ用品
- ベビーカー
- DIYグッズ
お子さんがいる場合は、お子さんの成長に合わせて将来的に保管したいものが出てくることも考えられます。
保管したいものを書き出し、整理しておくことで、次に紹介する「大きさ」や「場所」を検討する際に役立ちます。
大きさ
外部収納に保管したいものを考えたら、外部収納の大きさを検討します。
保管したいものがしっかり収まる大きさかつ、取り出しやすさや将来的にものが増えることを考慮すると少し余裕のある大きさが理想です。
保管したいものの大きさをはかり、必要なスペースの目安を把握しておきましょう。
大きな外部収納があれば、たくさん保管できるため安心できますが、その分予算が増えてしまいます。
予算内に収まること・最適な広さをよく検討することが大切です。
場所
外部収納の場所は、使いやすさや間取りなど予算や使いやすさを考えて選びましょう。
外部収納の場所は、玄関横や階段下に設置されることがよくあるケースです。
玄関横は、お庭や駐車場にも近く、タイヤの持ち運びやガーデニング・バーベキューといった際にも出し入れがしやすい場所です。
一方、階段下は、家の中にできるスペースを活用して外部収納を作っています。
階段の勾配があり、天井が斜めなことや家の側面にあるため、通路が狭いことが考えられます。
収納できるものが限られる場合がありますが、頻繁に使わないものを保管する場合などに適しています。
使いやすさ重視であれば、玄関横がベストと言えます。
しかし、余ったスペースを活用したい場合は階段下に収納スペースを作るなど、家づくりの優先度に応じて場所を検討することがおすすめです。
外部収納か物置か
収納スペースは家づくりの大きなポイントです。「外部収納にするか。物置にするのか」迷ってしまう人も多いでしょう。
外部収納・物置ともにメリット・デメリットがあり、住む人の考え方によっても利便性が異なるため、どちらがベスト!と断言できない難しさがあります。
ネット上の口コミやブログを見ると、以下のような感想が見られます。
外部収納は家のコストが上がってしまうため、1畳ほどの広さが主流です。1畳で収納スペースが問題ないご家庭は、外部収納が便利といった声が多くあります。
一方、予算をおさえたい・広い収納スペースが欲しいといった場合は、外部に手軽に設置できる物置を選択するケースが多いようです
物置を検討する場合は、家のどこに設置するかあらかじめ決めておくと、住宅完成後に、置く場所がないといった問題がなくなります。
まとめ
家づくりの際に、たくさんの方が悩む収納問題。今回は、外部収納についてメリットやデメリットを紹介しました。
外部収納があれば、外で使うものを家の中に持ち込まないため、汚れや臭いといった問題を解決できます。
また、家と一体なっているため外観のデザインをそのままに、生活感を少なくスッキリとしたデザインを保てます。
一方で、予算が増えてしまうことや設計段階で広さについて十分な検討が必要です。
ぜひ本記事を参考に外部収納についてご検討してみてください。