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外壁塗装に使う塗料の種類と選び方を紹介

今回は外壁に使われる塗料についてまとめました。

自宅の外壁に使う塗料の選び方や6種類の塗料の特徴を紹介しています。

外壁塗装に使う塗料の選ぶポイント

外壁塗装に使う塗料の選ぶポイント

最初に、外壁に使う塗料の選ぶポイントを紹介します。

塗料の種類

塗料の種類をチェックしてみましょう。

次の章で詳しく解説しますが、塗料にも種類がいくつかあります。塗料によって耐久性・防水性・断熱性の違いがあるなど、性能に特徴があります。価格にも違いが出てくるため、どの塗料を使うべきか塗料の種類をチェックしてみることがおすすめです。

耐久性

塗料の種類によって、耐久性が異なりメンテナンスの頻度が変わります。天候や汚れなど塗料も時間とともに劣化します。そのため5年・10年・15年など、塗料の耐久年数ごとに、塗り直しが必要です。

耐久年数が長いほど、メンテナンスの回数が少ないメリットがあります。一方、耐久年数が短いものに比べて価格は高くなる傾向があります。

他の箇所とのメンテナンスサイクルと塗料の耐久性を比べて、メンテナンス時期を調整することもポイントです。

外壁の条件

外壁によって、相性の良い塗料に違いがあります。

自宅外壁にはコンクリートやモルタル、サイディングなどが使われます。例えば、無機塗料はサイディングや木材の外壁には向いていません。

また、リフォームをする際は外壁の状態をチェックし最適な塗料を選ぶ必要があります。

目的・予算

目的から塗料の性能と予算を考えて選びましょう。

塗料にはそれぞれに特徴があります。防水性に優れたり汚れにくい性質があったりします。

性能によって、価格も異なるため、性能と価格のバランスが良い塗料を選ぶことがおすすめです。

色・デザイン

自宅の外観デザインから、塗料を選択します。イメージする外壁の色から、塗料の選択肢を絞り決めていきましょう。

性能からこの塗料を使いたいと思った場合も、メーカーが希望の色を扱っていなかったり同じ色でも見た目に若干の違いがあります。

色やデザインも忘れずにチェックしましょう。

塗料の種類と特徴

塗料の種類と特徴

次に、塗料6種類を紹介します。

それぞれ特徴や耐久年数に違いがあります。

塗料の特徴をチェックし、外壁の塗装選びの参考にしてみてくださいね。

アクリル系塗料

アクリル系塗料は、発色の良さやカラーバリエーションが豊富な塗料です。また、価格が安い点も特徴的です。

一方、他の種類の塗料に比べて耐久年数が5〜8年と、比較的短いことがデメリットでしょう。塗料自体の価格は安くできますが、外壁に塗る際は、足場の費用や人件費もプラスされます。メンテナンスを短周期で繰り返す必要があるため、結果として費用が高くついてしまうことが心配です。

塗料の安さや発色の良さなどメリットもありますが、メンテナンスがすぐに必要になるため、外壁の塗料として採用されるケースは少なくなっている傾向があります。

ウレタン系塗料

ウレタン塗料は、塗る場所を選ばない汎用性が魅力です。外壁の素材や形状に左右されず、塗装ができます。施工しやすく、細部の塗装にも適した塗料です。また、仕上がりにツヤや光沢があります。

耐用年数は5〜10年です。他の塗料に比べて短いですが、その分費用も安くおさえられます。10年以内にリフォームやメンテナンスを検討している際に、費用をおさえる目的で使用されるケースもあります。

シリコン系塗料

シリコン系塗料は、現在使われている一般的な塗料です。耐久年数も7〜15年と長く、コストパフォーマンスも良い塗料として使われます。

シリコン系塗料の特徴は、汚れに強い点です。湿気を通しにくい性質があるためカビが発生しにくいメリットもあります。雨や泥を弾くコーディングができ、汚れも落としやすく外壁を綺麗に保つことも可能です。

フッ素系塗料

フッ素系塗料は、耐久年数が長く、高層ビルに使用されるほど丈夫な点が特徴です。暑さや寒さにも強く、どんな天候でも使用できます。耐久力も高く、耐用年数も12〜20年と長くなっています。

しかし、価格も他の塗料に比べて高額です。シリコン系塗料と比べると1.5〜2倍ほど価格に差が出る傾向があります。

総合的にクオリティが高い塗料のため、高価になります。塗り替え頻度をおさえたい・長く家を相続していく予定の方には、1回の塗料が高額になりますが、メンテナンス頻度をおさえられる点はメリットになるでしょう。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は、近年開発された新しい塗料です。一般的な塗料であるシリコン塗料より耐用年数が長く、シリコン系塗料とほぼ変わらない価格がメリットです。費用対効果がよく、現在注目されている塗料です。

自宅の外壁は、しばらくするとチョークの粉のような物が発生する「チョーキング」という劣化状態が現れます。このチョーキングの発生をおさえるために、開発されたのがラジカル塗料です。チョーキングが発生した外壁は塗り替えをしなければなりません。ラジカル塗料は、チョーキングの発生をおさえる塗料として開発されているため、耐久年数も8〜16年と高くなっています。

ラジカル塗料は、色の種類が少なく濃い色は選べないことがあります。新しい塗料のため、耐用年数が高いとされていますが、発売から10年ほどしかたっていないため、実際の耐用年数を証明する実績が乏しいことが懸念事項です。

無機塗料

無機塗料は、成分に有機物が少なく劣化しにくい点が特徴的です。

有機物は、天候や紫外線などの影響を受け劣化してしまいます。しかし、無機塗料は有機物が少ない配合の塗料で、劣化を防ぎます。耐用年数は、15〜20年と他の塗料より圧倒的に長いことが魅力です。

その分、価格はフッ素塗料よりも高く設定されています。

無機塗料の長い耐久年数はデメリットになることもあります。他の箇所とのメンテナンスサイクルに合わないためです。他の塗料と組み合わせて使用している際は、塗り直しを2回にわける必要もあり、足場を組み直すなど二重に費用がかかることがあります。

また、無機塗料と相性の悪い外壁素材があるため、無機塗料を希望する際は、無機塗料が使用できる外壁を選ぶことが必要です。

水溶性塗料と油性塗料の違い

水溶性塗料と油性塗料の違い

塗料の種類の中にも「水溶性」と「油性」塗料に分けられます。

それぞれの違いをみていきましょう。

水溶性塗料

外壁に使われる塗料のほとんどは、水溶性塗料です。
水溶性塗料は、ニオイが少なく、環境にも優しい点がメリットです。

DIYにも、使いやすい水溶性塗料が使われます。

油性塗料

油性塗料は、水溶性塗料に比べてニオイがあります。

ニオイがありますが耐久性に優れているため、外壁よりも屋根の塗装に使われることが多くなっています。また、水溶性塗料が使えない材質にも、油性塗料は使われます。

まとめ

外壁に使う塗料は、塗料の種類や耐久性などを考慮して選びましょう。

外壁に使う素材によっても塗料との相性があります。

シリコン系塗料が一般的ですが、新しいラジカル塗料も注目されています。

塗料によって、外壁のメンテナンス頻度が変わってきますが、価格も耐久性が高いほど高価になる傾向があります。他の箇所とのメンテナンス時期や予算、色などを総合的に判断して塗料を選びましょう。

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