一級建築士の設計料の相場はどのくらい?家を建てるなら建築士にも相談してみよう
「せっかく家を建てるなら一級建築士に依頼したい」
と考える人もいるのではないでしょうか?
建築士は、あなたのこだわりや好みをヒアリングし、ライフスタイルにも合わせた住宅を提案しています。
たくさんの住宅展示場を周り、住宅を見てきたけれど、
「自分の好きなデザインがない」「ハウスメーカーに依頼するとできないデザインやレイアウトがあった」など、自分の理想の住宅を建てることの難しさに悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
時間とお金をかけて家を建てるのであれば、デザインにも予算にも満足・納得できる家づくりをしたいですよね。
もし、ハウスメーカーで叶わなかったデザインが、建築事務所で可能な場合、建築士へ依頼してみたいと思う人もいるでしょう。
しかし、同時に「建築士への依頼は費用が高額になりそう」と心配している人も少なくありません。
そこで、本記事では、一級建築士に依頼した場合の料金について紹介します。
費用の心配を減らし、理想の家づくりをするためにぜひ参考にご一読ください。
一級建築士とは
一級建築士は、国家資格です。
大規模な建築物から住宅まで、幅広い建物の設計が可能な資格です。
例えば、オリンビックで使用するような大規模な競技場や高層マンションなどを設計できます。
一級建築士は、建物の大きさの制限がなく、さまざまな建物の設計が可能です。
そのため、より豊富な知識が必要とされます。
試験の合格率も10%前後と言われ、難易度の高い試験です。
二級建築士との違い
一級建築士と二級建築士の違いは、資格の発行元と設計可能な建築物の規模にあります。
二級建築士は、都道府県知事が発行する資格です。
一級建築士は、幅広い建築物が設計できる資格ですが、二級建築士は住宅を専門とする人が多くいます。
二級建築士も合格率は20%と言われる難関資格です。
住宅を専門とする人も多いため、家づくりをする際は、二級建築士へ依頼することも可能です。
建築士へ依頼するメリット
住宅を建てる際に、ハウスメーカーにしようか建築士に依頼しようか迷う方もいるでしょう。
建築士へ依頼する一番のメリットは、デザイン性が高く、自身のこだわりを住宅に反映させた家づくりができる点です。
ハウスメーカーは、決まったプラン内で家を建てることが多く、細部にわたって自身のこだわりを反映させた家づくりが難しいことが多いでしょう。
一方、建築士へ依頼した場合は、ライフスタイルやデザインの希望を丁寧にヒアリングし家づくりを進めていきます。
その分、時間もかかる傾向がありますが、納得のいく家づくりをしたい方は、建築士へ依頼するメリットが大きいでしょう。
設計料・監理料とは?
家を建てる際にかかる「設計料・監理料」。
文字から何にかかる費用か想像がつきそうですが、具体的にどんな費用?と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、設計料・監理料について解説します。
設計料
設計料は、住宅を建てる前に必要な設計に関わる費用です。
設計図を書くだけではなく、設計に必要なさまざまな情報を集め、まとめる工程も含まれます。
具体的には、以下の工程が含まれます。設計会社によって、内容は異なります。
- 土地情報・・選んだ土地にはどんな建物が建てられるか・土地探しのアドバイス
- 予算・・・・予算内で建てられる家のイメージ
- 基本設計・・基本的な大まかな設計図
- 実施設計・・詳細を決めた設計図
- 申請業務・・建築に関するさまざまな申請業務
監理料
監理料は、図面通りに工事が進んでいるか管理する費用です。
建築会社へ依頼した場合、実際に家を建てる業者は別の業者が請け負います。
その際に、図面通りに問題なく工事が進んでいるかチェックすることが必要です。
施工主に変わり設計会社が監理業務をするため、監理料がかかります。
具体的な監理料に関する業務は以下の通りです。設計会社によって、内容は異なります。
- 見積もりのチェック
- 施工会社の選定
- 工事管理
- 検査・引き渡しの立ち会い
ハウスメーカーとの違い
ハウスメーカーに依頼した場合と建築士に依頼した場合では、設計料・監理料が異なることがあります。
それは、ハウスメーカーは住宅の型がある程度決まっている規格販売をしているためです。
設計があらかじめ決まっている部分が多いことで、設計料を安くおさえていることがあります。
また、他の工事費用などに上乗せしていることもあり、設計料としては安く記載されていることもあるでしょう。
監理料については、ハウスメーカーは、設計工事を自社で一貫して行うため、監理料と特別に記載していません。
建築士へ依頼した場合の費用相場
一般的な建築士へ依頼した場合の費用は、建築費の10〜20%です。
3000万円の家を建てた場合、少なくとも300万円は建築士へ支払う費用となります。
決して高くはない金額のため、建築士へ依頼することは高いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、ハウスメーカーの料金について先述したように、ハウスメーカーでは設計料を総合的な費用に含めていることがあります。
さらに、施工する業者の選定や予算をふまえた設計をするため、総合的に見ると建築士へ依頼した場合が安くなることも考えられます。
また、設計料は、建築事務所によって最低設計料を定めています。
設計料に含まれる費用の内訳にも違いがあるため、事前にチェックしておくことがおすすめです。
建築士へ依頼する場合のポイント
最後に、建築士へ依頼する場合のポイントを紹介します。
予算の設定
あらかじめ予算を設定しておくことがおすすめです。
建築士は、あなたのこだわりや好みを丁寧にヒアリングし、家づくりを進めていきます。
もちろん、高価な設備や建築材を使用するほど、家にかかる費用は高くなります。
そのため、あらかじめ予算を設定することで、予算内で叶う理想の家づくりを建築士が提案してくれるでしょう。
相談できる建築士を見つける
建築士によって、デザインのコンセプトや得意なデザインがあります。
建築士の経歴や実績がわかるWebサイトやSNSをみてみることも、選ぶポイントの一つになるでしょう。
また、建築士と何度も打ち合わせをしながら、家づくりが進みます。
そのため、「相談しやすいか」「信頼できるか」などの相性も重要です。
気軽に相談しやすい建築士を見つけることで、より納得のいく家づくりができるでしょう。
まとめ
建築士へ依頼する場合の設計料は、一般的に建築費の10%〜15%です。
ただし、設計事務所によって最低設計料や、設計料に含まれる内容に違いがあります。
料金について、事前に確認しておくと安心です。
建築士への設計料は、設計だけではなく、監理料と呼ばれる工事中の確認業務を含んでいます。
実際に、家を建てる工事期間中のスケジュール管理や設計どおりに進んでいるかを確認する大切な業務です。
施工会社とは別に、建築士が監理業務を対応するため、安心や信頼性があります。
設計料だけを比べると、ハウスメーカーに比べて高いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、施工会社の選定や予算を考慮したデザインやレイアウトを提案する建築士に依頼する方が、結果的に費用が安く満足のいく家づくりを可能にすることもあります。
時間をかけてこだわりの家づくりをしたい方は、ぜひ一度建築士へ相談してみることがおすすめです。
その際に、費用について心配なことがあれば、合わせて聞いてみることで安心して依頼し、家づくりを進められるでしょう。
まずは問い合わせをしてみることで、不安を少しずつ減らし、信頼できる建築士と一歩ずつ家づくりを進めてみませんか?