一軒家の坪数はどのくらい?平均坪数と間取りを紹介
マイホームを建てる際は、予算や場所が気になる人が多いでしょう。
さらに、「家の広さはどのくらいがいいだろうか?」と悩む人もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、一軒家の平均坪数について紹介します。
予算や求める家のデザイン・土地の広さによって、住宅の広さもかわります。
今回紹介する一軒家の平均坪数を目安に、ご自身やご家族にマッチするマイホームづくりの参考になれば幸いです。
一坪の広さはどのくらい?
まず、一軒家の平均坪数を見る前に、そもそも「一坪ってどのくらいの広さ?」と一坪をイメージしにくい人もいるのではないでしょうか?
不動産の間取りなどで、よく目にする「1畳」と比較してみましょう。1畳は「畳1枚分の広さ」を表してます。
1坪は、畳約2枚分となり「3.31㎡」です。3.31㎡は、1辺の長さが約1.82mで、背の高い大人一人分くらいとなります。
1坪が約2畳と目安がつけば、30坪は、約60畳ということがわかります。
一軒家の平均坪数は?
「一軒家の平均坪数は?」とマイホームを建てる際に平均の数値が気になる人もいるのではないでしょうか?
住宅金融支援機構の調査結果によると、一軒家の平均住宅面積は「124.4㎡」です。坪でいうと、約37坪となります。
以下の調査結果のグラフからもわかる通り、一軒家の面積は減少傾向です。
面積が小さくなっている背景には、核家族化などのライフスタイルの変化やコンパクトハウスと呼ばれる住宅のスタイルが人気になっていることも考えられるでしょう。
参照資料:住宅金融支援機構 フラット35利用者調査
一軒家の平均費用は?
平均費用もあわせて紹介します。住宅金融支援機構の調査結果によると、注文住宅の平均費用は「3534万円」です。
参照資料:住宅金融支援機構 フラット35利用者調査
一軒家の坪数の目安は?
一軒家の平均坪数と費用を紹介しました。
「平均坪数はわかったけれど、我が家は快適に暮らせ広さなの?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。
国土交通省が公開している資料に、人がどのくらいの広さの家が適切であるか記載している箇所があります。
【最低居住面積水準】
(1)単身者 25 ㎡
(2)2人以上の世帯 10 ㎡×世帯人数+10 ㎡【誘導居住面積水準】
(1)一般型誘導居住面積水準
① 単身者 55 ㎡
② 2人以上の世帯 25 ㎡×世帯人数+25 ㎡参考資料:国土交通省 令和3年生活基本計画
この資料をもとに考えると、大人1人で済む場合は最低でも25㎡(約7坪)必要となっています。複数人で住む場合、4人家族の場合は50㎡(約15坪)が必要という計算です。(3〜5歳の子供が含まれる場合は、4人家族で45㎡(約13坪))
また、誘導居住面積水準は多様なライフスタイルに対応し豊かな生活に必要な面積を示した水準です。
郊外では、単身者は55㎡(約16坪)、4人家族では125㎡(約38坪)となっています。
国土交通省でも、一般的な4人家族に必要な坪数は約38坪となっており、先ほどの平均坪数の数値より1坪増えますが、ほぼ同じ広さになっています。
37坪の間取りは?
次に、平均坪数である37坪の間取りを紹介します。
37坪の一軒家はいったいどんな間取りなのか。以下の例を参考にしてみてください。
一般的な4人家族で採用されることの多い4LDKの間取りが、37坪でも可能です。
1階は、リビング・ダイニング・キッチンが一体となったLDK(約15畳)を中心に。
トイレ・浴室などの水回りをまとめて配置し、機能的な間取りも可能です。
2階は、主寝室に8畳・子供部屋として活用できる約6畳の部屋を2部屋用意できます。
3畳ほどの書斎や1上〜2畳のウォークインクローゼットも用意できるでしょう。
37坪で一軒家を建てる際のアイデア
最後に、37坪の一軒家を建てる際のアイデアを紹介します。
総二階
キューブ型の総二階建て住宅がオススメです。コンパクトハウスに代表する家の形で、1階と2階がほぼ同じ面積で作られます。
従来の二階住宅は、1階の面積より2階の面積が少ない形でした。
そのため、大きめの土地が必要です。
一方、総二階建て住宅は、狭い土地でも住宅の面積を確保できるメリットがあります。
1階と2階をほぼ同じ面積で作るため部屋数のあるプライバシーを保てる家づくりも可能でしょう。
リビング階段
リビング階段は、リビングに階段がある間取りです。坪数が少ない住宅でも、開放感のあるスペースを作ります。
坪数が少ない場合、部屋の他に階段スペースを用意すると、その分他の部屋のスペースが少なくなる心配があります。
一部屋ごとのスペースを確保しながら、開放感のあるリビングスペースを作るにはリビング階段がぴったりでしょう。
デザイン性の高い階段もあるため。リビングのコーディネートのアクセントにもなります。
ドアや壁を少なくする
ドアや壁の多い住宅はプライバシーを確保できるメリットがありますが、一方で閉塞感を感じてしまうこともあるでしょう。
限られた坪数で一軒家を建てる場合、家の中に開放感が出るように、ドアや壁を少なくしたり廊下を少なくする工夫がされます。
LDKなどのキッチン・ダイニング・リビングが一体となった間取りは、現在の主流です。
視界を遮る壁やドアがないため、ゆとりのある空間ができ点がメリットです。
また、吹き抜けを作ることで天井が高くなり開放感が感じられます。天窓からの光を取り入れられるメリットもあります。
このように開放感のある作りに工夫することで、限られた坪数でもゆとりを感じられる間取りを実現できるでしょう。
まとめ
今回は、一軒家の坪数について紹介しました。
一軒家の平均的な坪数は、37坪です。国土交通省が公開している資料にも、4人家族で38坪が必要と示されています。
平均的な37坪の一軒家の間取りは4LDKです。解放的なLDKのある1階と2階には両親・子供たちの部屋や収納スペースを確保できます。
シンプルでモダンなスタイルが人気の総二階建て住宅やおしゃれなリビング階段を活用して、スペースを有効活用した家づくりがポイントです。ゆとりのある間取りになるように工夫しましょう。
37坪でも4人家族が快適に住める住環境が整います。ぜひ参考にしてみてくださいね。